「セキュリティ投資」という言葉からどのようなものを想像されるでしょうか?
最近、不正アクセスによる顧客情報の流出など、ITセキュリティ関連の事件や事故がニュースになることが増えてきました。
このような問題が起きると、企業イメージの悪化や信用の低下から利用者が減少してしまいます。
また、一度問題が起きてしまうと、信用の回復に多大な労力・時間・コストが必要になることがほとんどで、良いことなど何もありません。
「セキュリティ投資」とは、ITセキュリティの強化を今までのようにコストとして捉えるのではなく、将来の為に必要な「投資」として捉えようという考え方から呼ばれるようになりました。
セキュリティ投資をしないとどうなるの?
「セキュリティ強化、どうしよう…」と、その理由が費用面である場合もあるのではないでしょうか。
現代社会において、ITはビジネスの根幹を支える上で、必須のものとなっています。 そのため、ITセキュリティについても同時に検討する必要があります。ウイルスや不正アクセスなどによって被害を受けた場合、次の様な損失が予想されます。
- 信用の低下
- 業務停止
- 案内文や補償の配布
- システム・データ復旧作業
ITセキュリティを強化することは、これらの損失を回避し、未来の利益を守る為の先行投資となるのです。
セキュリティ投資の検討ポイント
1.セキュリティ投資先の具体化
セキュリティ投資はリスク管理の一つです。 あらかじめ自社に必要なITセキュリティ対策を把握することが重要となります。 対策する対象を明確にすることで、適切な対応策を選ぶことができるようになります。具体的には、次のようなものが検討の対象となるでしょう。
- ウイルス対策ソフトのインストール
- ファイルサーバのアクセス制御
- 持ち込みパソコンの禁止
- 業務に必要のないWEBサイトのアクセス制限
- クラウドサービスの認証強化
- パソコンの利用状態の把握
2.運用の容易さ
セキュリティ投資先を決め、導入した後は実際に運用していくことになります。
操作が複雑でわかりにくいシステムを導入してしまうと、運用頻度が少しずつ下がり、最終的に運用をしなくなってしまうことが多くあります。
1か月程度の期間ですが、試用できる製品も多くあるので、実際に操作して自社の運用にあった操作のしやすいものを選ぶと良いでしょう。
3.拡張の容易さ
成長企業の場合、社員数や拠点数が増えた場合にも対応しやすい製品を選ぶと良いでしょう。
拡張出来ないシステムを導入してしまうと、拡張の度にシステムの入れ直しを考えなければなりません。
この際に拡張性のある別のシステムに乗り換えると、製品の使い方が変わったり、ソフトウェアの入れ直しなどの二度手間となったりしてしまうことがあります。
4.導入後のサポート体制
「Windows Updateを行ったら動かなくなった」など、問題が発生した場合のサポートについても確認しておくと良いでしょう。
通常のライセンス費用にサポートの費用が含まれている場合と、別途サポート契約を行うものがあります。ITセキュリティ関連の製品は、WindowsやWEBブラウザの仕様変更、新しいセキュリティ脅威への対応などでアップデートは必須です。
ほとんどの場合、サポートが無いとアップデートができないので、この辺りについてもしっかり確認しておきましょう。
まとめ
セキュリティ投資は現代において必要不可欠なものとなっています。
対策する必要がある脅威をきちんと把握し、適切なものを導入することで、セキュリティ投資を成功させましょう。