ウイルス対策ソフトの選定ポイント

ひとことで「ウイルス対策」といっても、なにをしたらよいか迷う方もいるのではないでしょうか?
対策をしないのは危険、過剰に対策すると費用対効果が悪くなってしまいます。
今回は適切かつ効果的にウイルス対策をするポイントについて説明いたします。

コンピュータウイルスとは

普段生活する中で「ウイルス」と聞くと、インフルエンザなど病気の原因となるものを連想されるのではないでしょうか? コンピュータウイルスもそれと似た特徴をもちます。

病気の原因となるウイルスと同じく、パソコンなどに感染し、周囲に伝染していきます。

コンピュータウイルスは自然に発生することは無く、プログラムやデータに被害を及ぼすように人為的に作られた悪意あるプログラムです。

最近は、コンピュータウイルス以外の悪意あるプログラムを総称し、「マルウェア」と呼ぶことが増えています。インターネット黎明期はいたずらやプログラミング能力の誇示が目的でしたが、ここ数年は金銭目的のものが大半で、より悪質化してきているといえます。

ウイルスにかかったらどうなるの?

コンピュータウイルスに感染すると、パソコンも人間と同じようにいつもと違う症状(=挙動)が出ます。
次にコンピュータウイルスの仲間の主要な分類とその基本的な動きをまとめます。

  • ウイルス
    特定のソフトウェアに感染し、自己増殖し、周囲に広がります。

  • ワーム
    単体のファイルとしてパソコンに感染し、自己増殖し、周囲に広がります。

  • トロイの木馬
    感染してもはっきりとわかる症状がすぐには出ません。ほかのコンピュータウイルスを呼び込んだり、情報を抜き取って外部に送信したりと様々な動きをします。

  • アドウェア
    強制的に広告の表示を行います。

  • キーロガー
    パスワードなどの情報を盗むため、キーボードの入力内容を記録し続けます。

  • バックドア
    悪意あるハッカーが外部から侵入するための入り口になります。

  • ボット
    感染した機器はクラウドなどを通じてコントロールできる状態になってしまいます。パスワード解析の計算に使われたり、一斉攻撃を仕掛けるときに使われたりします。

  • ランサムウェア
    パソコンの中を勝手に暗号化して人質に取り、身代金を要求してきます。身代金を支払っても、暗号化が解除される保証はありません。ほとんどの場合複数回の身代金を要求されます。

    • このようなリスクに備えるため、適切な「ウイルス対策」を行いましょう。

      難しくありません!企業向けウイルス対策のポイント

      ポイントを押さえて効果的かつ的確にウイルス対策していきましょう!

      ポイント1)検出率の高さ

      そもそもウイルスを見つけられないと意味がありません。AV-Comparative.org、AV-Test.orgなどの評価機関が検査した検出率の情報があるので参考にすると良いでしょう。

      ポイント2)動作が軽いか

      ウイルスを検出できることはもちろん大事ですが、ウイルス対策ソフトが原因でパソコンの動作が遅くなってしまうと業務に支障をきたします。
      最近のパソコンの性能なら問題ないはずですが、古いパソコンや、低価格なパソコンを使用している場合には影響が出る場合もあります。試用版などを使って事前に確認しておくと良いでしょう。

      ポイント3)ウイルス対策以外の機能

      最近の製品は、多様化するセキュリティの脅威に対応するために、ウイルス対策以外の機能(フィッシング詐欺対策、セキュリティ情報の保護、など)を搭載しているものがあります。必要であればそれらについても確認しておくと良いでしょう。

      ポイント4)一元管理機能

      ほとんどの場合、社員はウイルスを検出したメッセージが出てきても管理者に報告してくれません。一元管理する機能が無いと、繰り返しウイルスを検出しているのに気にせずサイトを閲覧していたりするのが実情です。また、定義ファイルの更新状況なども把握できるので企業に導入するのであれば管理機能は必須といえます。

      ポイント5)社員へのリテラシー教育

      いくら多機能で優秀なウイルスセキュリティ製品を導入しても、パソコンを使うのは人です。不安をあおるメッセージを表示するなど人の心理を利用し、ウイルスとして検知できない種類のソフトウェア(リモートアクセスソフトなど)をパソコンの利用者の意思でダウンロード・インストールさせてしまえば防ぐことは出来ません。
      このような特殊な場合にも対応できるようにすると何重にもシステムを構築しなければならなくなるので、高額な費用が掛かります。
      社員のリテラシーが十分であれば、このような罠に引っかからなくなるのでリテラシー教育も大切です。

      まとめ

      適切な製品を選択して定期的に状況確認をしていればほとんどの場合問題ありません。
      また、社員に対して注意するべき情報の共有(新手のIT詐欺が流行中)など、人と機器の両面から対応することで自社に適した費用対効果の高いウイルス対策を実施しましょう。

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