ファイルサーバは社内のファイル共有や管理のために、多くの企業で利用されています。

最近では、企業でのクラウド活用も一般的となっており、ファイルサーバをクラウドへ移行している企業も多くなりました。

現在ファイルサーバを社内に設置したサーバで運用している企業であっても、サーバの保守切れのタイミングなどでファイルサーバのクラウド化を検討されることがあるかもしれません。

そこで今回は、ファイルサーバのクラウド化とクラウドファイルサーバの特徴について説明していきたいと思います。



<「ファイル管理の選び方12ポイント」はこちら>


社内ファイルサーバのクラウド化

自社の物理サーバでファイルサーバを運用する場合と異なり、クラウド上でのファイルサーバ運用には以下のような特徴があります。

  • サーバ機器の保守切れや、機器のリプレイスが不要になる
  • サーバスペックやディスク容量など、サーバリソースを柔軟に変更できる
  • インターネット経由でファイルサーバに接続し利用する

サーバ機器の保守切れや、機器のリプレイスが不要になる

クラウド上でサーバを稼働させる場合、自社でサーバ機器を購入する必要はありません。

クラウド事業者のサービスとしてサーバを利用します。

利用者は、クラウド上のサーバをファイルサーバとして利用することになります。

サーバ機器自体の保守やメンテナンス作業はクラウド事業者が行うため、利用者側は物理機器に対する作業について考慮する必要がなくなります。

このようにクラウドを利用する場合、自社でサーバ機器の買い替えや機器保守などのメンテナンス作業が不要になり、物理的なサーバ管理の負担を減らすことができます。

サーバスペックやディスク容量など、サーバリソースを柔軟に変更できる

長期間ファイルサーバを利用しているうちに、ファイルを保存するハードディスクの容量が足りなくなることがあります。

社内にファイルサーバを設置している場合、容量拡張のためにはハードディスクを追加する作業を行うことになります。

また、ファイルサーバのハードディスクは、ほとんどの場合故障リスクに備えてRAIDを使用し耐障害性を高めています。

このため、ハードディスクを追加するだけではなく、RAIDを再構成する必要があります。

容量にもよりますがRAIDの再構成には短くて数時間、長ければ数日かかり、製品によってはその間ファイルサーバが使用できなくなります。

もちろん、ファイルサーバを利用しているうちに保存容量が不足することは、クラウド環境のサーバでも起こりえますが、容量拡張の作業自体は容易に行うことが可能です。

多くのクラウドではCPUやメモリ、ハードディスク容量といったサーバリソースを、クラウド管理用の画面から動的に変更することができます。

必要な時に必要な分だけのリソースを確保できることが、クラウド利用の特徴のひとつといえます。

インターネット経由でファイルサーバを利用する

社内に設置したファイルサーバと、クラウドファイルサーバを利用する大きな違いは、利用者の接続元と接続先が異なるということです。

社内に設置したサーバの場合、基本的には社内からしか接続することはできません。

一方で、クラウド環境は場所を問わずインターネット経由で接続します。

言い換えると、インターネットが使える環境であればクラウド環境のサーバに接続できるということになります。

場所を選ばずに利用できることはクラウドの特徴のひとつです。

その反面どこからでも利用できることは、クラウドのリスクと成りえることを認識しておくことは重要です。

適切な設定を投入することで、クラウド環境への接続を制限することは可能ですので、クラウドファイルサーバを利用する場合はセキュリティ面を気にする必要があるでしょう。



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まとめ

ファイルサーバは多くの企業で利用されているファイル共有・管理の手段です。

クラウドファイルサーバを利用する場合は、クラウドの特徴を理解した上で導入検討を進めていきましょう。

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