無線LANアクセスポイントを多数設置する際は、ほとんどの場合、何らかの管理システム付きでの導入となります。
管理システムは、大別するとアクセスポイント内蔵タイプ、専用機器タイプ、パソコンやサーバーにインストールするソフトウェアタイプ、クラウドタイプの4種類あります。
汎用的な管理の仕組みや規格が無いので、管理システムとアクセスポイントは同じメーカーのものを使うことになります。
また、家庭向けの製品は同じメーカーの管理ソフトでも管理できないことがあるので注意しましょう。



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アクセスポイント内蔵タイプ

比較的小規模な環境に適したタイプです。
基本機能として搭載されているものもありますが、管理ライセンスを別途購入するものもあります。
追加の機器が必要ないのがメリットですが、あまり多くの台数を管理できません。
ほとんどの場合、別の拠点などの離れた場所にある無線LANアクセスポイントは管理できません。

専用機器タイプ

専用に開発されたもので内蔵タイプより多くの機器を管理できます。
数百台以上の大規模環境にも対応しますが、専用設計されたハードウェアなので、状況によってはオーバースペックになってしまいます。
導入時の費用対効果の面では優秀とは言えませんが、メンテナンスや運用・管理の面では優れています。

ソフトウェアタイプ

インストールするサーバの性能と、管理台数に応じたライセンスの購入で調整できるので、費用対効果の面では優秀です。
不具合が起きた際に、サーバ側の問題なのか、ソフトウェア側の問題なのか切り分ける必要があり運用面には不安が残ります。

クラウドタイプ

専用機器とソフトウェアの良い所を併せ持ちます。
多数の拠点があっても同時に管理できるので、クラウド上に設定データを置く事に抵抗が無ければ最良の選択と言えます。
ただし、サブスクリプション型になっていて、ライセンス期間が切れると使用できなくなるものもあるので注意しましょう。

拠点の数や、利用者数によって適切な無線LAN環境の管理方法も変わってきます。
運用面まで考慮して、無線LAN環境の導入を検討しましょう。

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