DX化の話でよく聞くデジタイゼーションとデジタライゼーションは何が違うのですか?
デジタイゼーションは「既存の改善」、デジタライゼーションは「既存の破壊」とご理解いただければと思います。
DX化の話などでよく出てくる、デジタイゼーション(Digitization)とデジタライゼーション(Digitalization)は、よく似た言葉ですが、異なる使われ方をしています。
デジタイゼーションは、デジタル技術を利用してビジネス・プロセスを変換し、効率化やコストの削減、あるいは付加価値の向上を実現することを指します。
例えば、手作業で行っていたWeb画面からExcelへの転記作業を、RPA(Robotics Process Automation)に置き換えれば、作業工数を大幅に削減でき、人手不足の解消に役立ちます。
一方、デジタライゼーションは、デジタル技術を利用してUX(ユーザエクスペリエンス)やビジネスモデルを変革し、新たな利益や価値を生みだす機会を創出する場合に使われます。
例えば、好きな曲を聴くためには、CDやカセットを購入したり、インターネット上で購入してダウンロードしたりする必要がありました。
しかしストリーミングであれば、いつでも好きなときに、そしてどんな曲でも聞くことができます。
また、個別に購入するのではなく、月額制で聴き放題にすれば、音楽や動画の楽しみ方が、大きく変わってしまいます。
以上、2つのデジタル化ですが、デジタイゼーションは「既存の改善」、デジタライゼーションは「既存の破壊」とご理解いただければと思います。